~ 珈琲による第2の人生 ~ You Only Live Once

【埼玉】の《珈琲好き》。趣味である〈喫茶店巡り〉、〈カフェ巡り〉、〈珈琲の探求〉、〈蔵書紹介〉について情報を発信《☆YOLO☆》

『ジュージュー』を読んで、もどかしい社会の中で「どのように」人生を生きていくべきかを考えてみました。

こんにちわ!KENG(ケングー)@Grimpeur_KENG】です!

 

久しぶりの蔵書紹介です。

 

今回は、よしもとばななさんの『ジュージュー』を紹介したいと思います。

 著者よしもとばななの
「ジュージュー」という本

 

あらすじ

本作の主人公の美津子は両親から受け継いだステーキ&ハンバーグ店「ジュージュー」を、遠縁で元恋人でもある進一と共に切り盛りしている。

 

「自分の前世が見える」という進一の妻・夕子さんをはじめ、「ジュージュー」の店の周りに集まるのは、ちょっと風変わりで愛しき人達ばかり。

 

美津子はそんな魅力ある人達と接していく中で、「今」を生きていくことの難しさ、もどかしさを理解していき、そして「どのように」生きていくことが必要なのかを考えていくのである。

  

『ジュージュー』を読んで

よしもとばななさんの作品には、心温まる作品が多い印象があります。

 

その中で今回のこの『ジュージュー』は心が温まって感動して涙してしまう!よりは、心が体の中心にスッと収まる感じ。

 

普段の自分の生活と照らし合わせてみても、作中に描かれている人間や環境、そして感情の動きが、なんとなく自分にも当てはまり納得できるんです。

 

 人と接する時って自分は具体的にどのようなことを考えて喋っているのか。

 

そんなこと想像したこともありませんでしたが、このよしもとばななさんの『ジュージュー』を読むとそれを理解することができる気がします。

 

独特な比喩表現や形容詞の使い方はありますが、それでいてシンプルで上品な文章になっているから、我々読者も読みやすいし受け入れ易いんだと思います。

 

「自分の中で勝手に時間が行ったり来たりする」

「かつて味わったことのない満たされた気持ち。何かがはじめて丸になったみたいな感じ。」

「深いところで化石となってしこりを残していた私たちの関係に風穴があいて、新しい空気が入った。」

「ママの人生はいつもきれいな泡に包まれているみたい。」

 

表現の仕方は独特でも不思議とどれを読んでも、納得できるんです。

なんとなく腑に落るんです。

 

よしもとばななワールド健在です。

 

「どのように」人生を生きていくか

さて、物語の後半には、人間は「どのように」生きていくべきかを、主人公の美津子を通して我々に投げかけてきます。

 

「我々が思い描く夢はしょせん家畜の夢。この夢はこの世にいなくなったらステーキやハンバーグのようになにものかに食べられて消えてしまう。でもそれでもいい、おいしいハンバーグの中には誰にも触れない奇跡の空間があるのだ」

 

私は、人生をより良く、楽しくするためには想像力と創造力の2つが必要だと思います。

 

想像力とは、「夢」を膨らませる力。

「夢」は、人が一生のうちでどんなに想像力を働かせても達成されない可能性があります。

 

世界に国境が無くなれば良い。人種差別が無くなれば良い。戦争が無くなれば良い。

こんな類ですね。

 

一方の創造力とは、「目標」を達成させる力。

目の前の問題に向き合い創造力を働かせて解決すれば実現の可能性があるものですね。

 

彼女を作る。大学に合格する。一流企業に入社する。政治家になる。

この類は夢というより目標に近いかと思います。

 

 人は死んだらハンバーグやステーキのように夢も消えてなくなってしまうので、実現できない夢は持つべきではなく、現実と向き合い目標を達成すべきだといった考えをお持ちの方もいるかと思います。

 

 

それゆえ、創造力を磨くことを重視する風潮の社会が、世の中にはあるかもしれません。

 

でも考えてみてください。

 

これは私だけでなく、皆さんにも感じて頂けると思うのですが、夢というものは、例え実現が難しくても、想像力を働かせ思い描くだけで心が満たされていく感覚がありませんか?

 

心の栄養。心の処方箋。

 

いろんな言葉で言われていますが、確かにその感覚はすっぽり納得できます。 

 

一生かけても実現が難しく、挫折を味わうかもしれませんが、それでも想像力を持ち続けることで心が満たされ、目標を達成する創造力にも影響がでてくるのではないかと思います。

 

創造力を磨き続けることも必要。でも、人が生きていくためには想像力も必要なんじゃないかと私は思うわけです。

  

まだ人生の半分も生きてませんが、人生って本当に何が起こるかわからないとつくづく感じます。

 

例え実現できない夢だとしても、思いもしない形で実現できてしまう可能性が人間にはあるからです。

 

想像力・創造力のどちらも神様から与えられてるのは我々人間なわけで、そんな人間が作る人生って同じものは一つもない。

 

だからこそ、私はYOU ONLY LIVE ONCEをかがげているわけです。

 

さて、主人公の美津子はハンバーグの中に奇跡の空間を見いだしていましたが、皆さんの奇跡の空間はどこにあるのでしょう?

 

少しの余暇の時間に考えてみてはいかがでしょうか。

   

まとめ

現代の社会で生きていくことの難しさ、厳しさ、もどかしさ。そんな中で「どのように」自分は生きていくべきなのかを考えさせられました。

 

日頃の自分の言動や行動を客観的な視点で考える一助にすることもできた一冊です。

 

それゆえ逆に読んでいて難しかったり悲しい気持ちを感じたりする人も中にはいるかもしれません。

 

それでも登場する人物が魅力的に描かれていたり、独特な比喩表現で私たちの身の回りの出来事を言い表したりと、よしもとばななワールドの魅力がたくさん詰まった良い作品だったと私は思います。 

 

興味を持たれた方はぜひ、チェックしてみてください。

 

 

 

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